2月27日(土)にベルサール西新宿にて教育CSR2010「企業と学校が連携した科学教育の最前線」を開催いたしました。

本シンポジウムでは経済産業省から株式会社リバネスに委託された「社会人講師活用型教育支援プロジェクト」「早期工学人材育成事業」の成果報告として、参加企業や今後教育CSRの導入を検討している企業、教育関係者の情報交換を行いました。

今年の特徴は各企業による実験教室の体験会。
各企業が実施したプログラムを15分に短縮して披露しました。

当日の会場には100名を超える参加者が訪れました。

委託機関の代表者による基調講演、コーデイネータ、企業、教育関係者の三者の立場から本取り組みの意義や継続性について講演をしていただきました。また、ミニ実験教室、各展示ブースでは実施した実験教室で用いた教材や、技術者や研究者を中心に据えて実験教室を行うための社内体制などの事例を紹介していただき、参加者を交えた活発な議論が行われていました。

 


教育CSRシンポジウム2010「企業と学校が連携した科学教育の最前線」

日時:2010年2月27日

場所:ベルサール西新宿

対象:企業CSR担当者、企業広報担当者、企業人事担当者、教育関係者、学校教員

参加者数:141名(企業 学校 その他)

  

                       参加者所属                          満足度

 

プログラム

■基調講演「理科離れ、工学離れ対策の今日的な背景と目的~新成長戦略に向けて~

経済産業省 産業技術環境局 小原 春彦氏

最初に社会人講師活用型教育支援プロジェクトと早期工学人材育成事業の2つの事業の委託機関である経済産業省より、産業技術環境局 小原様に基調講演をいただきました。

経済産業省で教育活動に取り組む背景、「理科離れ」と「工学離れ」の現状、これらの問題を分けて理解し、それに応じた対策が必要であることなどを述べられました。

 

 

■講演「若手人材と子供を活性化する教育CSR」株式会社リバネス 教育開発コーデイネータ 楠 晴奈

続いて、地域コーディネータを担当していた株式会社リバネスより教育開発事業部 楠 晴奈が講演しました。「若手人材と子どもを活性化する教育CSR」というタイトルの発表ではリバネスで実際に行ったコーデイネート内容である企業向け研修や企画開発支援などの紹介をし、この取り組みを継続・発展させるために地域に根差した活動やスタッフの育成が重要であると話しました。

 

 

■参加企業による事例紹介

各企業からの事例紹介では社会人講師活用型教育支援プロジェクトから1社、早期工学人材育成事業から2社の発表がありました。CSR担当者、所属機関のリーダーなどそれぞれの立場から本取り組みに参加した意図や得られた効果などについてご紹介いただきました。どの企業の方からも「社員が仕事を見直すきっかけとなった」「自社技術を分かりやすく伝えるトレーニングになった」との言葉をいただき、企業として得られた効果が大きかったことが分かりました。

 

事例紹介企業

旭硝子株式会社:土居義岳様(社会人講師活用型教育支援プロジェクト)

三菱レイヨン株式会社:湯 不二夫様(早期工学人材育成事業)

インテル株式会社:柳原なほこ様(早期工学人材育成事業)

 

■ミニ実験教室体験会

参加企業が4つのブースに分かれて45分の授業を15分に短縮したミニ実験教室を行いました。コーデイネ―ターから授業内容やスタッフについて紹介を受けた後、それぞれが用意した教材を実際に見せたり、授業の様子を見せたりなど、工夫を凝らした授業内容を披露し、参加者からは「実際の様子が分かりやすかった」などの声を得ました。合間に展示ブースでの意見交換も活発に行われました。

 

 

ミニ実験教室体験会実施企業

 

 

 

■講演「教育CSRの実施による学校現場の変化」松戸市教育委員会 生涯学習本部 学校教育担当部 指導課指導主事 東畑 宏之氏

最後に教育界で見た本取り組みの意義について、松戸市教育委員会の東畑宏之様よりご講演をいただきました。発表では松戸市が受けた早期工学人材や社会人講師活用型教育支援プロジェクトの事例や教育現場の先生方の声、児童の変化などについて述べられました。現場の先生方からは「自分の授業を見直すきっかけとなった」という声をいただき、児童生徒が進路や夢を前向きにとらえるようになったなど、キャリア教育にもつながる思わぬ効果も得られたことがわかりました。企業が独自で教員研修を開催するなど今後の発展性が見出された例もご紹介いただきました。

 

■総括 株式会社リバネス 塚田 周平

 

■情報交換会

閉会してから残りの時間で参加者の皆さまに自由に展示ブースを見学していただく情報交換会を行いました。実際に企業の方と学校の先生がつながったブースもあり、多くの参加者に満足いただける時間となりました。

 

 

 ■アンケート結果

企業が本活動に参加する理由

■企業と学校が連携する際に抱える課題

 

 

 

 

■コメント

<全体について>

  •  企業の会社説明会などではさらっとながされてしまう。CSR、特にサイエンテイストにとって興味のある教育方面のCSR活動の今を知ることができ、自分としてはとても良い3時間半を過ごすことができたと思います。
  • 企業内でCSRについての意識付けが必要だと感じた。地域の子供たちに勉強の意義と楽しさをおしえて、きっかけづくりができるような環境をつくりたい。

<講演について>

  •   経済産業省の人材育成という視点におちて理科/工学(科学/技術)の区別を意識した上で取り組みがなされていることが参考になった。
  • 特別講師は教師ではない、実験教室は授業ではない、「教えるではなく伝える」なのだと分かった。
  • 企業と学校をつなげるにはどうすればよいか具体的に分かりました。
  •  どの会社も若手社員にスキルアップに役立ったということがあり、子どもにとってもよい効果があったということがうかがえた。
  •  地域から見たビジョンおよびアクションの成果が実感できた。コーディネーターの役割の大きさを実感。

<ミニ実験教室について>

  •   実際に見ながらの勉強で、本だけではわからないことも楽しく理解することができる。本を見るだけよりも興味をもちやすくなる。

 

参加企業

【早期工学人材育成事業参加企業】

ヴィストン株式会社 DIC株式会社 三菱レイヨン株式会社 ヤフー株式会社 インテル株式会社 チッソ株式会社 

【社会人講師活用型教育支援プロジェクト参加企業】

旭硝子株式会社 片倉チッカリン株式会社 全日本空輸株式会社 東レ株式会社 株式会社常磐植物化学研究所 株式会社ニッピ カルピス株式会社 積水ハウス株式会社 日本気象予報士会千葉支部 マブチモーター株式会社 株式会社マルハニチロホールディングス